KONDOです。
ボディメイク的には脂質の摂取については
良質な脂質を摂取することも大切と
頭では分かっていながらも基本的に摂取を避ける
そんな傾向にある人が多いのかなと思います。
ナッツとか魚って値段高いですもんね~。
脂質についての関連記事は以下の通り。
是非どれも目を通してください。
そしてボディメイクの観点においても
健康志向の観点からしても
オリーブオイルがよくフィーチャーされています。
多くの情報発信者やパーソナルジムが
オリーブオイル=健康に良い と根拠なく
推していることをちょくちょく目にするので
今回は私見とともにエビデンスを提示しつつ
オリーブオイルは本当に良いのか、です。
オリーブオイルのメリット
速水もこみちのせいでしょうか何でしょうか。
とりあえず油使うならオリーブオイルって認識が
多い様な感じですね。別に悪い事ではありません。
太るとか健康に良くないとかそういう話ではありません。
「なぜ?良いのか。果たして本当に良いのか?」
を考えていきたいと思います。
日本で多くの人が古くから使う油としたら
サラダ油やごま油などの植物性油脂ですよね。
ちなみに私はごま油が好きです。
なんせ出身地の蒲郡には竹本油脂がありますし
ごま油のにおいが空気中からすると
翌日雨が降るって話は蒲郡人は分かる話です。
湿気が関係するんですかね~??
そう、ということで
植物性油脂を日本人は元来摂り続けてきた
わけですよね。
植物性油脂は
- オリーブオイル
- ひまわり
- 菜種
- 大豆
- ごま
などですよね。
動物性油脂はバターや牛脂。
欧米諸国特にアメリカではバターや牛脂のイメージ
強くありませんかね??
フレンチだとポワレとかその調理法が顕著に
イメージしやすいかと思います。
ではこれら植物性油脂の脂肪酸構成を見てみましょう。
と、その前に油の良し悪しをに端的に表すと
一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸が
身体に良いとされる油であり、
飽和脂肪酸は微妙、トランス脂肪酸は最悪
という位置づけであります。
これはココナッツオイルについて記述した記事にて
記述しておりますので目を通してください。
さて、これらの前提を踏まえまして
植物性油脂の脂肪酸構成を以下に簡単にまとめます。
オリーブオイル
飽和脂肪酸13%
一価不飽和脂肪酸74%
多価不飽和脂肪酸7%
その他5%
ごま油
飽和脂肪酸15%
一価不飽和脂肪酸38%
多価不飽和脂肪酸41%
その他6%
菜種油
飽和脂肪酸7%
一価不飽和脂肪酸60%
多価不飽和脂肪酸26%
その他7%
こんな感じの構成になっております。
健康に良いとされている不飽和脂肪酸の
合計値を出してみると
オリーブオイルは81%
ごま油は79%
菜種油は86%
となっています。・・・あれ???
あれ?
別にオリーブオイルが優れてるって訳じゃないですね。
寧ろごま油とかの方が良さそうな構成比・・・
良さそうというか変わらないって感じですね。
その通り。それ。それな。
今回の記事で伝えたいことはそこ。
日本人の食に置き換えて考えてみると
オリーブオイルを摂るメリットは特に無い、
ということですね。
ということで
オリーブオイルが推されるている理由と
そのメリットとは・・・??????
なので日本人にとって実は馴染みある不飽和脂肪酸。
その構成比が多い油の1つである
オリーブオイルは選択肢の1つに過ぎない、
が私の個人的な意見であります。
エビデンスの面白さ
「エビデンス」は状況によって変わります。
そして絶対ではありません。
そもそもそのデータが得られた国では当てはまっても
他国では当てはまらなかったりすることはザラで
日常生活や習慣に照らし合わせたりしてみると
あまり一般の生活の沿ってデザインされた
研究じゃなかったりします。
エビデンスというものを出せば絶対と思っている人も
多く居ることは事実でありますが
あくまでも
参考程度で鵜呑みにしないように
です。
それについてはコチラの記事。
当ジムのこのブログについては
エビデンスは引用しますが
根拠の1つとして執筆者の意見を述べるように
努めています。
そのためそういう研究結果もあるんだ~くらいの
軽いノリで見て楽しんでいただければと思います。
ブログの文末の方の表現も「may/might」な
感じになっていて曖昧になっているのは
断言できないためです。
さて、そんなエビデンスなんですけども
今回のこのオリーブオイルについてですと
pubmedなどで知らべていただけると分かるのですが
オリーブオイルと地中海食が関連してよく出ます。
そして地中海食は健康に良いとする
エビデンスはめちゃくちゃ多くありまして
その地中海食は豆類や全粒穀物、魚が多い、
飽和脂肪酸に比べると不飽和脂肪酸が多い
などが特徴としてあります。
先述のとおり日本ではそもそも
オリーブオイルにも豊富に含まれる不飽和脂肪酸を
そもそも摂取していますが
アメリカですと不飽和脂肪酸ではなく
飽和脂肪酸の比率の方が高い食文化となっており、
アメリカで流行ったもの(良いとされたもの)が
日本で数年遅れて流行る感じが
これも例外なく起きたのでは、と考察しています。
なので曖昧に
オリーブオイルは健康に良い、と端的な表現になり
日本でも慣れ親しむ様になったのではないでしょうか。
ちなみにオリーブオイルに含まれるポリフェノールの効能
特に心血管系に対するものなどは
まだ良いと定義するには乏しい感じだと
私は見てて思いました。
加えて食用油として用いていく過程で
酸化などの影響はどうなのか、とか
そういう点も気になるところです。
まとめ
- 日本人はそもそも不飽和脂肪酸を
摂取してきた - オリーブオイルの不飽和脂肪酸含有量は
日本人が慣れ親しんできた植物性油脂と
特に差は無く変わらない - 日本人がオリーブオイルを摂取することによる
メリットは特に無さそう - ポリフェノールによる効果は不明
という感じですね。
普通にトランス脂肪酸を避けつつ
脂肪の摂取量過多にならないように
特に魚やナッツなどから不飽和脂肪酸を
メインに摂りつつ過ごせると良い
が私の結論です。
なので普通に体にデメリットがあるとか
そういう話ではありませんので
今まで通り使えば良いと思いますし
料理に応じてオリーブオイルに固執せずに
植物性油脂を色々使えば良いと思いますよ。