KONDOです。
無類の疑似科学嫌いで有名な我々です。
きっとまた数年したら消えて
また新しい何かが出てくるでしょう。
それが世の常。
マーケティングの主戦場
みなさんInstagramやっていますかね??
私が大学時代に
BMXやっててスケボーやってて
ドレッドヘアーなTheストリートな友人から
「コレやんなよ。絶対流行るから。」
と薦められたのがInstagramでした。
当時はストリートファッションなるものが
とてもとても流行ってた?流行る前?の時期でした。
その場でアカウント開設し電話番号同期?しても
私の周りでInstagramやっている人は彼だけで
「絶対流行らんやろ」って
言ったのを覚えていますが
今やInstagramやっていない人の方が少ないほど。
そしてInstagramは無料でできる
マーケティングの主戦場にもなっています。
・・・ということで
Instagramは誇大広告などネタが沢山。笑
正直有意義な情報はあまりなくて
大抵がサムネイルで釣って大した情報が
記載されず極端な情報ばかりであるのは
言うまでもありません。
とんでも理論をぶっ込んで製品の良さを謳ったり
不安を煽る表現をして製品を勧めたり
科学を超越した施術を紹介したりと
やりたい放題であります。
寧ろまともなところを
見つける方が難しいと思うほどです。
疑似科学たちを考察しよう
疑似科学とは根拠が裏打ちされていないのに
科学的っぽく謳っているデマのことです。
ホラ吹きです。
ただ,お店のスタッフさんでしたら
売り上げを出さなきゃならないわけでして
上からの命令で嫌々販売していることも
少なくありませんのでそこは理解しています。
↑これは重々承知していますので
個人を非難する気は毛頭ございません。
仮に疑似科学をガチだと思い込んで居る人は
もう少し多角的な目線を持たなければなりませんね。
そんな疑似科学を恥ずかし気もなく
堂々と謳っている(謳わされている)人たちも
いかにそれっぽくさせるかが大事なので
“エビデンス(科学的根拠)“を用いるわけです。
当ジムのブログやInstagramなどを
毎日見てくれている方々は知っていると思いますが
エビデンスにはレベル(階層)があります。
こちらの記事を参照してください。必読です。
いわゆるメタ解析と呼ばれるものでないと
1つの研究結果,1人の専門家の意見,
1つの機関での実験結果的な物になります。
なのでただの個人的な意見という感じです。
またそのエビデンスの得方も重要で
それがRCTなのかなんのかとか
それによって信憑性具合が変わりますし
一般人の生活スタイルから逸脱していないかとか
そういう細かな点にも目を向けなければなりません。
何年のやつかとかもです。
基本的に多くのものが“現状の“と付き
文末に“更なる研究の余地あり“的に締め括られます。
なのでそのエビデンスは絶対じゃないわけです。
こういうことを知らないと
それっぽいエビデンスがサイトに掲載されてたり
Instagramで謳っているのを見ると
簡単に騙され良いカモなので気を付けましょう。
HIFU
HIFUって最近というか数年前から話題ですね。
High-Intensity Focused Ultrasound の略称がHIFUです。
豊橋市にもどうやらHIFUを提供している
エステが幾つも存在しているようです。
どうも医療で使われているからとて
妙に信頼している消費者が多い様です。
HIFU機器は、人体の表面を傷つけずに、超音波を体内の特定部位に集中させることで加熱し、熱変性を生じさせることができることから、医療で前立腺の治療等に用いられているものですが、エステサロン等でもホームページや施術前の説明でHIFU機器を用いて「脂肪細胞を溶解させる」、「肌の土台である筋膜に直接ダメージを与える」等、皮下組織に直接影響を与えることで小顔、痩身や美顔等の施術ができるとうたっています。
引用元:独立行政法人 国民生活センター
High-Intensity Focused Ultrasound の略称がHIFUです。
まず普通に考えてみてほしいのですが
医療用機器と民間企業のサロン機器は違います。
本来HIFUというのは先述の通り医療行為でありますから
病院においてある機器は医師免許を保有する
医師が常駐する医院でしか置くことができない訳です。
つまりエステに置いてあるのはHIFU擬きであります。
よく考えてください前立腺の治療ですよ。治療です。
つまり医療用との違いは出力になり
考えるまでもなくHIFU擬きの出力は弱くなりますよね。
もし出力が医療用より強かったらおかしいですよね。
医療行為にあたり人体を傷つける恐れがあるのに
余計に出力が強かったり同等であったら・・・?
つまり医療行為である=知識と技術を要する
という訳であり”医療用レベル”と謳っていたら
明らかにおかしいというわけです。
そして案の定、消費者センターには
HIFUによる火傷や傷などの相談が
最近よく寄せられているようです。
コチラを参照ください。
HIFU施術は、医師の医学的判断及び技術をもってするのでなければ人体に危害を及ぼし、又は危害を及ぼすおそれのある医行為(注15)に当たると考えられます。しかし、エステサロン等ではウェブサイトや施術前の説明でHIFU機器を用いて「脂肪細胞を溶解させる」、「肌の土台である筋膜に直接ダメージを与える」等、皮下組織に直接影響を与えることで小顔、痩身や美顔等の施術ができるといわれており、医師法に抵触するおそれが指摘されています。 HIFU施術による侵襲(注16)行為は、医師の医学的知識や技能を必要とする施術であり、医師以外の者による施術は絶対に受けてはいけません。美容医療クリニック等でHIFU施術を受ける場合であっても、施術者は医師である必要があり、施術前には医師による十分な診断と本人が納得した上での同意が必要です。施術に当たっては、メリットだけでなく、リスクについても事前に十分説明を受けましょう。 消費者庁
もし医師でない者が
医師法に抵触する様な謳い方をしていたら
消費者庁に連絡してあげましょう。
HIFUを提供している個人(店)を非難している訳でなく
単純に理論も根拠も何もなく
ましてや上記の様なリスクもあるもので
高額な単価で施術するのは、??って感じですし
メリットを謳うならこのようなデメリットも
謳わなければフェアな判断は成されませんからね。
個人的な疑問
効果の有無はどうでもよくて
仮に効果があるのであればその機序が気になります。
脂肪細胞を溶解させると謳われていますが
その溶解した後の物質は何になってるんでしょうか。
消失するんですかね??・・・質量保存の法則・・・。
氷は溶解すると水になります。
脂肪細胞は溶解したらエネルギー代謝と同様に
脂肪酸になるんでしょうか?
だとしたら脂肪酸はエネルギー源でありますので
そのエネルギーが使われなかったら何も変わらないはずです。
あと仮に体脂肪がいとも簡単に変性するなら
そんな複数回やる必要が無いはずです。
これは批判ではなく単純なる疑問点です。
仮に何かしらに溶解され尿などで排出されるとするなら
水と二酸化炭素になっているはずなんですよね。
HIFUの場合は特殊なルートを辿るか形状が変わるんですかね?
脂肪細胞の通常の代謝経路を通らないのであれば
熱されその場で水と二酸化炭素になっていないと
筋が通らないんですよね。
多分HIFUを当てた部分に核爆発並みの
エネルギーが照射されているんでしょうね・・・。
↑という解釈に真顔でなりますのでおかしな話
だと個人的には思うのですがどうでしょうか。
HIFUを施術している方々は
さぞ脂肪細胞が溶解されてスリムなんでしょう。
↑という感想を持たれても仕方ありません。
でなければおかしいですよね。
パーソナルトレーナーも偉そうにダイエット指導等する訳で
ファッティ―な身体してたら
説得力皆無ですもんね。だからみんな鍛えているんです。
体現者で無き者はアカンです。
誰も好き好んで体脂肪を蓄積したい人なんて
何か本当に特殊な理由が無ければしませんもんね。
体脂肪が消えることで
放出物質が減少して食欲の亢進が抑えられ
更なる体脂肪が増えることを抑制できるため
生活習慣病予防に間接的に繋がるはずです。
となると国が推奨しても良さそうなのに
されていませんね、何故でしょうか。
そしてたまにパーソナルトレーニングジムが
HIFUの施術をしている
又はトレーニーがコンテスト前に施術を受けている
投稿(ステマ)を見かけることがありますが
体脂肪を極限まで落とすまでの
大変さを知っている彼らがHIFUを頼りに
減量をしているなんて事は聞いたことありませんし
実際存在していないでしょう。。
彼らにとって”一時的な浮腫みの除去”として
認識しているのでしょう。
一時的に浮腫みをどけて大会に臨む
そんな感じでしょう。
根本的解決とはならない
HIFUに限ったことではありませんけれども
上記で生活習慣病に触れましたが
結局根本的な解決とはならないんですよね。
仮にHIFUで特定の部位の体脂肪を除去できるとしても
その人の生活習慣が根本的に解決されていなければ
結局再び体脂肪がつくだけなのは言うまでもありません。
こういう観点からも100%生活習慣病予防には
ならないわけですよ。だから推奨されていません。
一時的な緩和は何ももたらしません。
現在の日本の状況が良い例です。
要するにHIFUの効果を肯定するにしても
結局のところ時が経てば何も変わらないということです。
その人の食習慣・運動習慣が変わらなければ変わりません。
顔でも体でも同じです。同じ細胞ですから
顔だけ特別扱いはおかしな話です覚えておいてください。
肯定しようにも根拠が乏しいことと
法律的にもリスク的にもグレーゾーンであることが
かなりネックですね。