KONDOです。
今日は食物繊維の記事でワードを出した
FODMAPについて記述したいかと思います。
まずはこの食物繊維の記事に
いまいちど目を通してください。↓↓↓
食物繊維以外にも腸内環境に良いよって食品でも
人によっては逆効果になり得ますってことを
この記事で知ってもらえたら良いかなと思います。
FODMAPとは
小腸内で消化・吸収されにくい糖類の略称です。
過敏性腸症候群“Irritable Bowel Syndrome IBS”の方は
余計に腹部膨満感やガスだまり、下痢などを
引き起こすFODMAPを避ける食事を推奨されることもあります。
- Fermentable Oligosaccharides 発酵性オリゴ糖
- Disaccharides 二糖類
- Monosaccharides 単糖類
- Polyol 糖アルコール
これの頭文字をまとめてFODMAPと言います。
”A”はandを足しています。
Fermentable Oligosaccharides, Dissaccharides,
Monosaccharides And Polyol
ということですね。
発酵性オリゴ糖は大豆や納豆、たまねぎ、ごぼう など
二糖類はヨーグルトなどの乳製品
単糖類は果糖の多い果物(りんごやフルーツジュース類)、はちみつ
ポリオールは〇〇オールと名の付く甘味料(ガム)や干し柿
上記食品を見ると発酵食品や食物繊維、オリゴ糖など
割と腸に優しいとか言われるモノばかりですね。
あれあれ?一般的に腸内環境も良くすると
言われている食品が多いですね。
腸に優しいと言われている栄養素を含んだ食品を
摂取してからお腹が張っている感じがするなどを
感じる人、居ませんかね???
凄い多い訳ではありませんが少なからずは居ます。
エビデンスを見てみよう
A significant reduction in abdominal pain and bloating were described by patients receiving a low-FODMAP diet compared with those receiving a high-FODMAP diet. 低FODMAP食を摂取している患者は、高FODMAP食を摂取している患者と比較して、腹痛と腹部膨満感が有意に減少したと述べています。
This meta-analysis provides high-grade evidence of an improved general symptom score among patients with irritable bowel syndrome who have maintained a low-FODMAP diet compared to those on a traditional IBS diet, therefore showing its superiority to regular IBS dietary therapy. このメタアナリシスは、低FODMAP食を維持している過敏性腸症候群患者の一般症状スコアが、従来のIBS食を食べている患者と比較して改善していることを示す高品位の証拠を提供しており、したがって、通常のIBS食事療法に対する優位性を示しています。
こんな感じでIBS患者が低FODMAP食を実践すると
腹部膨満感などが軽減されていることが示されています。
腸に良いよ、便秘に良いよって言われている食品で
逆にお腹の調子に違和感を感じる人も
少なからず居るということを理解しましょう。
腸活???
”〇活”って言葉現代では頻繁に耳にしますね。
分かりやすくて良いんじゃないでしょうか。
〇〇ハラスメントみたいなのも
なんでもアリの無法地帯カオスみたいになってますし
流行り言葉になんでも乗っかってる感じですね。
我々もエビデンス用いて疑似科学をフルボッコに
しているのでエビハラとか言われちゃうんですかね。
さて、「腸活」という言葉を耳に、目にしたことある人
多いんじゃないでしょうか。
併せて”腸揉み”という言葉とかもあったり
”美腸”という造語も生まれていたりしますね。
なんか民間の資格も作っちゃたりもしていて
凄いな~っていろいろな意味で感心してもいます。
無論、民間資格で単なる資格ビジネスなんで
どうでもいいんですけれども
その活動というかやっていることの内容には
時折「ん?」となることがあります。
これも全て毎度の事ながら
Instagramから得ているネタです。
”腸に優しい・良い生活をしよう”
これに関しては大賛成であります。
私も食物繊維を積極的に摂取することを
いつも推奨している立場であります。
それは私の記事を見ていただければ分かるかと。
食物繊維=健康 というのは
言わずもがな確立したものだと思いますし
現に死亡率を下げたり明らかです。
ただなんでもかんでも腸に良い食品はコレで
腸に悪い食品はコレだからと
言い切っているのは違和感を感じます。
※全員が言い切っている訳ではないと思いますが。
先述の通りIBSの方は逆効果になり得ますし
現に私はIBSと診断された訳でもないですし
IBSの自覚も一切無いんですけれど
私は腹部膨満感を高FODMAP食品
またはバナナや玄米などを摂取すると
感じることがあります。あとパン。
故に合う合わないあるわけですよ。
そして腸へフォーカスしすぎて
その他諸々の栄養素への意識が薄れている
そんな感じもします。
栄養素としては必要だけど消化に時間がかかる
→避ける みたいな感覚にも違和感です。
加えて何かオリゴ糖やらなんやら
オリジナル製品を販売して利益をあげていて
結局はビジネスなんですよね。
↑こういう事をしなければ・・ね。
一気に胡散臭さが爆発します。
消化器官のコンディションを良くしておくことの
重要性を謳うのは正しいですし
ボディメイクの観点からも消化器官が機能しなければ
筋肉は肥大もしませんからね。
1つの側面で判断してはダメ
知識や情報というものは
積み重ねれば積み重ねるほど
幾つも頭の中にパターンが浮かんできて
あらゆる可能性を考慮しなければいけなくなり
断定的な言い方ってできないはずなんです。
この食品は良い、この食品はダメみたいなことって
なかなか言い切れないはずなんですよね。
加えて胃腸内の細菌叢(マイクロバイオータ)は
地球上でもかなり密度が高い環境であって
単一の乳酸菌や何かを摂取しても
そこまで顕著に変化することはまず無いのです。
某有名な乳酸菌ドリンクみたいなのは
成分表示見てみると闇が垣間見えますよ。笑
「ああ、上手く騙してるな~」って。
つまり自分が足りている栄養素や
足りない栄養素、合わない食品などを
把握することが大切であり
生活習慣を全体図で見渡して判断する必要が
確実にあるはずなのです。
故に
腸に良いからコレを食べよう・コレは食べないでおこう
みたいなシンプリシティは除外されるはずです。
なので重要なことは
自分の身体に合った食材を選択しつつ
必要な栄養素をきっちりと摂取することです。
1つの方向からですと
特定の何かにとっては良いかもしれませんが
別の部分が犠牲になっている事がほとんどです。
腸や腎臓を気にしてたんぱく質を抑えすぎたら・・?
筋肉やその他細胞はどうなる??
とかそんな感じで全体図で考えるべきですね。