大胸筋下部の最重要種目

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。
今回は、大胸筋下部の筋肥大において
最重要種目”ディップス”について記事にします。

まず前提として、
対象筋は大胸筋下部です。
三頭筋狙いなどもありますが、
今回は、大胸筋に絞ります。

大胸筋下部の筋肥大において、
ディップスを越えるいい種目は無いです

下部を育てたい場合は必須です。
デクラインプレスのマシンもいいですが、
糞みたい、使い勝手の悪いマシンが多いため、
大胸筋下部の筋肥大にはディップス推しですね。

KONDO

大胸筋下部?ディップスだけで十分でしょ

よくある間違え

ディップスにおける間違えは
基本的に皆同じです。

それは”胸を張る”です。

胸のトレーニング=胸を張る。
この考えがある方は多いですが間違えです。
しっかり張る種目もあれば、張らない種目もある。
その中間ぐらい張る種目もある

種目によってやり方が違います。
ディップスは胸を張る種目では無いです。

胸を張って下がっていった場合、
基本的に肩が痛くなるか、
肩の筋肉痛が来るかの、
どちらかだと思います。

肩がメインで痛くなる種目が、
大胸筋下部種目の訳ないですよね。

なぜ肩が痛くなるのか。
それは肩関節の過伸展が
起きているからです

安全に動かせる肩関節の伸展可動域は
50°とされています

(整形外科学会?だったかが定義していますので
 気になる人は自身で調べてください。)
胸を張ってディップスを行ったボトム位置では
肩関節に伸展角度は何度ぐらいになるか。
試してみると分かりますが、
安全な可動域の50°を越え、
80°前後になります。
可動範囲外に行ってるんですから、
それは肩が痛くなりますよね


胸の感覚がしっかりしている人ならば、
過剰な重量は足せないはずです。
ただ、胸を張ると色々と無駄に動員するため、
ディップスもどき勢は重量を足します。
故に肩のリスクが更に上がるのです。

なのでディップスをやる時は
”胸を張らない”を意識してみてください。

まとめ

筋肉には作用があります。
大胸筋なら上腕骨内転、内旋、屈曲などのように
基本的に決まっています。
同じように、関節にも可動域があります。
筋肉の柔軟性による制限もありますが、
基本的には、安全に動かせる可動域は
決まっていますので、それを越えた
トレーニングを行えば
怪我をするのは必然です。
動く範囲=安全な範囲では無いです
そこはしっかり認識しておいてください。

過去にもありがちなエラーを記事にしています。
トレーニング初心者にありがちなエラー1
トレーニング初心者にありがちなエラー2
トレーニング初心者にありがちなエラー3

この記事を書いた人

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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。