筋の成長と分解は等価交換

みなさまこんにちは。
パーソナルトレーナーの亀山です。

一度、力を手に入れると
その力を失うことを恐れてしまう。
高みに昇った際に得られる、
愉悦、快楽、名誉、羨望。
それらを失うということは
形容し難き、恐怖に襲われるだろう。

今回紹介する論文は、
筋肥大しやすい人は筋分解しやすいという
論文になります。
何かを得るためには
何かを代償にしなければならないようです。
等価交換です。
答えは全て”鋼の錬金術師”に詰まっています。

論文引用

筋肥大とは生まれ持った才能に、
影響される部分があります。
生まれつきガタイがよく筋肉が付きやすい人、
線が細く筋肉が付きにくい人、
様々な才能的要素を含んでいます。

筋肥大しやすい。
筋トレしている人にとっては
羨望の眼差しを向けてしまうような才能です。
そんな才能を持った人たちに対する、
妬み、、細やかな抵抗でございます。

研究内容はトレーニング期間を10週間続け、
ディトレーニング期間’(トレーニングオフ)を
6週間設け、筋肉の反応を調べたものです。
トレーニング期間後、
成長が早い高反応群(HR)、
普通ぐらいの中反応群(MR)、
成長の遅い低反応群(LR)に分け、
その後、筋肉の反応を調べた研究です。
結果としては、成長の早いHR群は、
成長の遅いLRよりもやや早く、
減少する傾向が見られた

筋力の向上、最大筋活動の適応は、
HRの方が早く起こり、最大動的筋力のピークは
トレーニング直後ではなく、2~3週間後

ディトレーニング後である可能性が高い。

つまり、”育ちやすい人は落ちやすい傾向がある
といった結果です。やったぜ。

考察

男性24名を対象とした研究のため、
研究自体のエビデンスレベルは低い物になります。
ただし、こういった可能性もあるとは考えることはできます。

この研究から私が考えるのは、
個人によるトレーニング頻度がどう変わるかです。
たったの24名の中で、3つのグループに分け、
その中でも差が見られたわけです。
では、私たち一個人がどこのグループに分かれるか。
私は属するグループによってトレーニング頻度も変えるべきだと考えます。

過去にオーバーワークについて記事にしました。(リンク※1
その中でオーバーワークは人による差があるため、
どれぐらいやったらなるかは分からない
とまとめました。
今回の論文は、そこに関係してくるのではと考えます。
例えばHRの人は筋肉の発達が早い。
つまり、回復も早いはずです。
なので頻度を増やすことが出来ますが、
高重量をやり続ければ、関節へのダメージや
神経の回復が追い付かず、パフォーマンス低下から
長い目で見て、成長が遅くなる可能性があります。
逆に、LRの人は頻度を増やすと筋肉の回復が追い付かず、
オーバーワークになり、成長が遅くなるかもしれません。
おおまかな考えとして、
HRは高頻度、低重量
LRは低頻度、高重量のように
個人の成長能力に応じて
トレーニング内容に差を付けるのが
個人に合った最大効果をもたらすのでは
と考えます。
前提として、この論文が正しいとするならばですが
前提条件が破綻した場合は、
考察とか何も意味を持たないんですよね。

まとめ

ここまで考えを述べた上でですが、
HR、LRとか筋断面積調べたり
研究的にやらないと分からないと思います。
なので、個人がどのグループなのか
断言できないので、
たくさんトレーニングして、
疲れたら休んで
たくさん食べて、
たくさん寝て。
それでいいんじゃないですかね

トレーニングしていく中で、
高重量持った方が筋肥大するのか、
高重量やると筋肥大しないのか、
色々模索しながらトレーニングをやってみてください。

育つとかじゃない。
重たい物を持ち上げる事程楽しいことは無い。

Eiji Kameyama


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KAMEYAMA

パーソナルトレーナー
NSCA-CPT

ボディメイクを目的に元々トレーニングしてきましたが2020年よりパワーリフティング競技者となるべく自身のスタイルが変わりました。指導内容は解剖学に適切に沿いながらレベルを問わず基礎基本を丁寧に、そして応用やパワーのテクニックを加えて指導します。ボディメイク指導が最も得意としていますが今後はパワーリフティングの指導もできるように精進します。