KONDOです。
今日は乳酸の話です。
パーソナルトレーニングをしていると
「乳酸が溜まってきた~」と疲労感を示す感じで
乳酸=疲労物質 の様に
認識している人が大多数居ますが
これ、誤りです。
乳酸って何?
まず乳酸とは何か、ですが
端的に言えば糖が分解されたときに発生する物質です。
ウェイトトレーニングなどで速筋を使用する際
エネルギーを作り出すために糖からの産生がメインになります。
ちなみにこの糖からエネルギーを作り出すプロセスを
解糖系といいます。
そして糖はピルビン酸というものに変化し取り込まれますが
その量は一定で余剰分が乳酸という形で保存されます。
この糖からのエネルギー産生の過程における
余剰分として出て保存された乳酸は
体内においてエネルギー源として利用されます。
このとき使われるのが酸素です。
ん??
乳酸は疲労物質じゃないどころか
逆にエネルギー源ってことか?
その通りです。
運動した後の疲労した状態で測定すると
乳酸が沢山ある(エネルギーを産生したから)
=疲労物質
としたひと昔前の時代はそう思って当然ということです。
常識は覆される
この乳酸においては勘違いというか
誤認していて当然な理由があります。
教科書で疲労物質的に
書かれていた気がする・・・
そう、そこなんですよね。
ですがもう書かれていないはずです。
確か2010年以降あたりからはそういった記述はありません。
つまり言い換えれば2010年以前に高校生だった人は
乳酸=疲労物質 的な認識になっているままだと思います。
まあでもこの認識のままの人が自分の子に教えたり
何かしらのスポーツの指導者が
そのまま子どもたちに伝えたりすることで
2010年以降、現在進行形で乳酸=疲労物質
という認識を持っている人が大多数を
占めていることが予想できます。
これが分かれば
クエン酸が疲労回復にほぼ無意味だと
いうこともついでに理解しておくといいです。
ちなみにクエン酸が乳酸を減らすというには
40~50g必要の様ですが・・・。
そして前述の通り乳酸は保存された余剰分で
体内でちゃんと利用されていますから
減らす必要性、無いですよね。
そもそも疲労とは
疲労は複雑な体内の活動が原因で
起こりますので1つに限定できません。
- 糖質や脂質のエネルギー不足
- イオンバランスの変化や減少
- エネルギー産生が間に合っていない
などが挙げられます。
故に乳酸が体内で増加することが
疲労を招いているわけではありません。
まとめ
乳酸=疲労物質
という認識は2010年までに高校生だった人なら
仕方ない誤認であり
乳酸は糖質からエネルギーを産生する際に出る
副産物でちゃんと体内で利用される物質
という正しい認識にアップデートしましょう。
違う観点からいうと
乳酸を沢山発生させて(十分なエネルギー産生)
しっかり利用できる能力が高い人が
アスリート的に優れてるということです。
乳酸ができるということはちゃんと糖を使っているということ
乳酸はエネルギー源であること
しっかり覚えておきましょう。
そもそもですが
運動の疲労が乳酸のみによって引き起こされているなら
乳酸は運動後30分ほどで元の数値に戻りますから
30分で疲労感が無くなっていないとおかしいのです。
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