KONDOです。
今回はこの記事の続きです。
堂々と市販で売られているサプリメントの中には
人体に害を及ぼす危険な物質も含まれています。
また未承認の物質や禁止物質なども
含まれているものもありますので
実際は安易に手を出すべきではありません。
パーソナルトレーナーとしては
基礎的な栄養素の部分は必須知識ですが
数え切れないほど多い市場のサプリメントを
認知していくのはもはや趣味レベルの問題で
サプリメントは基本的には専門外というか
詳しくなくても仕方ないってレベルですので
かなり事細かに教えてくれる
パーソナルトレーナーを探して見識を深めることを
お薦めします。
USADA Supplement 411
U.S. Anti-Doping Agency に掲載している
避けるべきサプリメントをベースに記述します。
参照先URLは コチラ
ということで今回の記事は”アンチドーピング”
つまりはサプリメントといっても
スポーツに関わる内容の記事となります。
全く興味ない人でも
サプリメントと一口に言っても
色々あるし危険性もあるんだな~って
思っていただけるといいかなと思います。
禁止物質を避けろ
The Food and Drug Administration (FDA) has clarified that products for muscle building (body), weight loss/energy, and sexual enhancement are those most commonly spiked with drugs or other illegal ingredients. Athletes should avoid all products in these product categories.
禁止物質がラベルに表記されているものは
確実に避けることです。
If you see ingredients on a supplement label that have numbers coupled with Greek letters (like 1a or b or b, 3a or b, 17a or b etc), or any of the phrases below, the product might contain steroids or stimulants.
成分表示(Nutrition Facts)をまずしっかり見ましょう。
そして以下の表記があったら刺激物やステロイドのおそれが
あるので避けるが吉です。
- -ol, -diol
- -one, -dione
- -dienone
- -stene
- -amine, -arine
- -ermine
- -heptane
- -hexane
- -pentane
- -aminol
これらの表記が「接尾語」としてあるモノに注意です。
伝説のプレワークアウトにも
「伝説のプレワークアウト」と言われたら
1つしかありません。あえて名称は控えます。
これ聞いてある製品が思い浮かばなければ
サプリメントに対する見識はまだまだです。笑←
プレワークアウトということで
パンプ感を強めるNO系や多量のカフェインを含有していたり
が一般的なんですけども
このサプリメントはぶっ飛んでいて・・
やはりDMAA(1,3-dimethylamylamine)を含んでいます。
そしてこういう物質は別称表記されている事も多く、
Forthane, Geranamine, dimethylamylamine
などと表記されていることもあります。
ちなみにDMAAは興奮・覚醒作用があります。
そしてDMAAは禁止物質リストになっているため
その発見を免れるためDMBAというDMAAと
構造が似た成分を含有させるサプリメントも
存在しているようです。
なんでそこまでして
禁止物質を入れようとするんや?
効果が実感できれば口コミで広がりますし
販促的なニュアンスがありますよね。
興奮・覚醒作用がある訳ですから
そりゃ何かしら実感しますよ。
そのメーカーごと避けろ
禁止物質を含んだ製品を販売しているメーカーごと
避けた方が良いです。
又は過去に禁止物質を含んだ製品を販売していた、
実際に使用したアスリートがドーピング検査で引っかかった
などの過去があるメーカーを避けることです。
記憶に新しいのはGASPARI社のANAVITEで
国内の自転車競技選手がうっかりドーピングアウトに
なってしまった事実があります。
そう、うっかりです。
アスリートということでアンチドーピングに対する
口に入れるものには細心の注意が必要なので
正直同メーカーの製品に手を出した時点で
アスリートとしては注意不足かなと思うのですが
何故うっかりなのかと言えば、”コンタミ”が原因です。
コンタミとはコンタミネーション(contamination 汚染)、
つまりは成分表示外の成分が混入されていた
ということです。それがGASPARIのANAVITEにおいては
ドーピング物質(確か筋肉増強)が混入していました。
※尚、物質量的には極わずか
ただ成分表示外の成分が混入してしまうという点で
論外ということです。
GASPARIのANAVITEは私がトレーニングを始めた
7年以上前から人気で定番中の定番って
感じの製品であって、今も尚愛用者が多い
マルチビタミンサプリメントです。
SNSを見ている限りモデルやタレントまでもが
愛用しているほどです。
彼らがANAVITEでそういう事態が起きたことを
知っているか知っていないかは分かりませんが
基本的にはドーピングアウトになった製品を
販売していたメーカーは避けることがマストです。
実際GASPARI社もしっかりと成分を考慮した上で
色々優れたサプリメントを世に出してきましたが
若干攻め過ぎている点があるのは否めません。
パッケージもクールですし日本の著名ボディビルダーも
スポンサーされていることから手に取りやすいですが
全て自己責任です。健康被害の懸念はありますよ。。
謳い文句にも留意
- muscle-building
- weight-loss
- sexual enhancement
- energy
これ言いだしたらアメリカのフィットネス市場に存在する
サプリメントはほぼほぼ避けなければなりませんが
”筋肉増強”や”体重減少”、”精力向上”、”エネルギー”
と表記されているモノを避けましょうってことです。
私の知る限りめちゃくちゃそういうことを書いている
筆頭のメーカーはMuscletechですね。笑
こういう表記がある製品を避けるべき理由としては
同じく危険物質や未承認の物質が
混入している可能性が高くなるからです。
前々からKONDOさんが強く訴えている
サプリメントで顕著に変化が起こるのは
おかしいということですね。
栄養補助”食品”ですから薬なわけではありません。
理解してほしいのはその点です。
正直カフェインやβアラニンなどを”含ませれば”
パフォーマンス向上云々謳っても良いというか
実質きっと何かしら効果はあるでしょうけど
過剰な謳い文句は避けた方が良いかと思います。
実際muscletech社のclear muscleという製品は
ラベルにタンパ大学の研究において~筋量が8kg?
何kgか忘れましたが増えたみたいに記述していましたが
実際それ飲んで顕著に肥大した人
見たことありません。笑
過剰な有効性表示も避けろ
サプリメントの有効性を示す研究は
科学的でない形で実施されることが多く
1つのエビデンスとしてはかなり信ぴょう性の乏しい
ものが多いです。
そしてこれもよく知られていますが
独自に実施した研究を他の機関や専門家による
再研究や評価をさせないこともありますから
”独自の”エビデンスということになります。
そりゃ良くしか謳わないですよね・・。
複雑な成分内容も避けろ
これは前に見出し「成分表示をちゃんと見よう」
でこの記事にて記述してありますが
多くの成分が含まれ複雑になっており
何がどのくらい含有しているか不明瞭な製品は
避けた方が良いです。
天然成分が安全とは限らない
”天然成分”や”オールナチュラル”、”ハーバル”など
一見身体に良さそうな感じがしますけど
そうとも限りません。
ハーブから抽出した成分で合成物質を作り出して
含有させれているメーカーもあります。
まとめ
あくまでアンチドーピングのアスリートに対しての
警告文的なものを参照にしましたけれども
我々一般の人間も大きく関わりのある事象です。
特にトレーニングに日々打ち込む方々は
結果を早く早く得ようとそういった過激な成分内容や
過剰な謳い文句のサプリメントに安易に
手を出しがちです。
成分の摂取上限もありますのでその点にも
注意が必要なのでよく考えるべきですね。。
これは私個人的な意見ですが
私もサプリメントは一周様々摂取してきました。
色々な物に手を出したくなる好奇心、
痛いほど分かります。ですがほとんど無駄でした。
それを飲んだからといって何も変わりません。
効果があるにしても所詮はサプリメント、
本来の補うというニュアンスまでしかカバーできないでしょう。
それを越えるものとしたら薬品となります。
そしてトレーニング歴が長くなればなるほど
摂取するものも少数になっていくことが高確率です。
- プロテイン
- EAAやBCAA
- クレアチン
- グルタミン
- マルトデキストリン
- マルチビタミン&ミネラル
- カフェイン
- βーアラニン
きっと上記の成分単体のサプリメントを選び
摂取するようにいずれはなるかと思います。