パーソナルジムに来るお子さんを持つお客さんとの会話で
子供のトレーニングについて聞かれることがあります。
そういえば、オリンピックに出場する選手や
プロアスリートのような、一流のスポーツ選手たちが生い立ちを語るときに、
もともと競技者であった両親や兄弟の影響で
幼い頃からスポーツに触れる機会があり、
小さいころから、よくトレーニングをしていた
という話をよく聞きます。
上のような話を聞くと、
トレーニングはできるだけ早い段階から始めた方が良い!
早く始めた分、効果がある‼
という考えを持ってしまいがちです。
しかし、これには落とし穴があります。
ちなみにトレーニングに関して
興味がありトレーニングテクニックに関しては
こちらのブログをご覧ください。
最適な時期に最適なトレーニングをすることが大事
幼少期、どれだけ早くトレーニングを始めたかではなく、
どの時期(年齢)に、どのようなトレーニングを行っていたのかというところが肝です!
まだ幼い6〜14歳の子供の体は、
発達しきった大人の体ではありません。
まだまだ、体の臓器や関節や筋肉は発展途上。
その点を認識したうえで、
やるべき時期にやるべきことを与えてあげる。
勿論、個人差はあると思いますが、
ここで、年齢を含めた見解を行っていきます。
詳しくはスキャモンの発育曲線をご覧ください。
まずは11歳以下ジュニアに対しては
神経系の働きが顕著に向上することから、
複雑な動きやスキルを学習し、
動作を獲得する能力に優れているとされています。
スポーツで獲得できるものとして
体操や水泳、投げる動作、サッカー、卓球やテニス、ゴルフなど、
日常生活に無い活動や道具を使って行う動作はこの時期に始めたいもの。
特に素早く判断を行い動作を行うことができる
能力を高める敏捷性(アジリティ)を向上させるような
複雑な動作の繰り返しがこの年代では重要です。
それから中学生になる12~14歳になると
呼吸・循環系の能力が向上する時期であり、
全身持久力の向上が見込まれます。
そのため長距離走や球技に親しんだり、
サーキットトレーニングなどを行い、
長時間の運動を習慣化することが大切です。
競技の専門性を見つける15~18歳にかけては
成長が加速し、骨や筋肉の発達が著しい時期です。
特に男子は筋力や瞬発力の向上が得られます。
そこで、筋力の強化を目的とした
トレーニングに本格的に取り組み始める時期です。
そして大人になるにつれて
総合力として競技能力の改善に期待できる時期です。
つまり、それ以前の年代で獲得した運動能力を土台として、
最後に総合力を発達させるように努力することが大切です。
まだ続く勝利至上主義。コツコツと地道に
これらを考えると、
小学校期ではスポーツを遊びとして体験する機会を多く作り、
勝ち負けではない勝利を目的とせず、体の多様な動きを習得し、
習慣化することが大切です。
中学生になってからは競争の楽しさを覚えますが、
体はまだ成熟していませんので
専門的なトレーニングはまだまだ早い時期。
しかし、高校に入れば筋肉や骨といった
体を構成する要素がやっっと整いますので、
競い合うことを目的とした
パワーアップを計ることが可能な段階となります。
しかし、幼少期から勝ち負けに拘る勝利至上主義が
まだまだ充満しております。
これは日本独自の大会のあり方にありますが
それは文化とか伝統で片付けられちゃうんだよな~
日本のスポーツにおいての課題の一つです。
まあそんなことはおいといて、
まだうちの子なんて
下手くそ。超ポンコツ。と
直にお子さんに対して言ってしまっている方々。
まだまだ伸びる可能性を秘めている我が子の力を
ストップさせてないだろうか🤷♀️
子供達の力はまだまだこれから。
焦らずにコツコツと
適切な時期に適切なトレーニングを。
つづく。