KONDOです。
今日は「酵素」について。
実はこの酵素、先日記述した代謝と
とても深い関係にあります。(代謝に関してはコチラ)
何か勘違いしていませんか
「酵素」って言葉は
酵素ドリンクやその他健康食品的なものに
よく使われている印象がありませんか。
要するに何か美容目的の食品的なモノや
何かしらの腸内環境を整える云々なモノと
思っていませんか。大きな間違いです。
以前記述した代謝ですが、
この代謝を操作しているものが酵素です。
そしてこの体内で起こるありとあらゆる
化学反応(代謝)の役割を担い
それぞれの酵素がそれぞれのケースで
ピンポイントに働きます。
ゆえに酵素が無いと生きていけないのです。
この酵素がしっかりと働いてくれるために
ビタミンやミネラル等が必要になるのです。
複雑ですよね。難しいですよね。
なのでそんな何かを飲んだからとて
身体は単調に簡単に変わることはないのです。
酵素の構造
タンパク質です。
約300ほどのアミノ酸が結合し構成されています。
大きさは10nmほどで比較的大きな分子です。
そしてこの大きさでは体内に入ることはできず
体外からの摂取はどんな形状・性質であろうと体内で
酵素の活性を保つのは不可能です。
前述の通りタンパク質であり、体内に入って
小腸でアミノ酸に分解されて終わりです。
故に単なるタンパク質摂取なわけです。
例えば酵素ドリンクとしての製品で
きっとビタミンやミネラル、その他何かしらの
栄養素も添加し比較的高額な価格で
販売されているとは思いますが
科学的に生理学、栄養学的な見地で
体外からの酵素の摂取は
体内で酵素の活性を保ったまま
摂取することはできないので
タンパク質とビタミン、ミネラル、その他の栄養素を
高額で飲んでいるにすぎないということです。
普通にサプリメントで補った方が
明らかにコスパは良いです。1/3ほどの値段じゃないですかね。
酵素の性質
300ほどのアミノ酸が結合してできた
10nmほどの大きさで
代謝機能を担う人間に必須なモノが酵素
ということが理解できたかと思います。
そして前述のとおり酵素はそれぞれが
担うことが可能なケースでピンポイントに働くので
何か1つの酵素を摂取したところで
何か特定のポイントでしか働かないのです。
だがしかし体外からの摂取は
酵素としての活性を保てないのです。
↑この段落を頭に入れてください。
酵素ドリンク等で体調や肌の調子が良い
と感じた人が居る場合は
それは酵素のおかげではなく
分解されたタンパク質、ビタミン・ミネラル等の
影響であります。
決して酵素の力ではありません。
そしてこれはあまり知られていませんが
酵素はアルコールなどの有機溶媒に非常に弱く
変性させ働きにくくさせます。
アルコールを飲むと太るってのは
この点でも関連してくるわけです。
=代謝が悪くなる ということです。
なるほど。
全てが繋がってきますね。
消費者庁からの取り締まり多いよ
酵素ドリンクは消費者庁からも
よく取り締まられている印象です。
酵素ドリンクでダイエットを謳ったメーカー
ジェイ〇ロンティア社(東京都渋谷区)が
2017年あたりに景表法違反で
課徴金2億5千万近く納付を命じられたのは
記憶に新しいです。
その際に「科学的根拠一切無し」と断罪。
このように当たり前なことが成されて
一安心しているのですが
やはり「美容」とくっつけたりして
女性の目を引いて販促している印象です。
このような疑似科学的な製品は
あたかもまともそうに見えて実は
全くの無根拠で宗教的な感じもあります。
物事の本質を理解すれば
必要なモノとそれにかかるお金などを
正しく理解できるはずです。