KONDOです。
今回はGI値の話です。
GI値とは何ぞやって方はコチラ。
簡単に言うと、
食後血糖値の上昇度・・・ですね。
GI値が高い食材は血糖値を急上昇させ、
GI値が低い食材は緩やかに上昇するのです。
って解釈するパーソナルトレーナーも居るんですが
これまた浅慮なのです。
単なる上昇度の数字じゃないよ
血糖値の上昇曲線面積をブドウ糖摂取時の
血糖値上昇曲線面積で割ったものです。
なので急上昇しなくともその面積が大きければ、
つまり長いこと維持されればGI値自体の数字は
高くなってしまうということです。
なので例えば炭酸ジュースみたいなのだと
スパーンっと血糖値は急上昇するんですが
維持されないので面積は小さくなり
相乗的に低GI値の部類に入るんですが
じゃがいもは比較的維持されるため高GI値に分類。
おやおや??これではダイエット的に見れば
理論が破綻しておりませぬか?
そう実際この事実はしっかりと理解できていないと
勘違いしてしまう題材なんですよね。
だから一概にこの食品は高GI値だから
食べちゃダメとかこれは低GI値だから
ダイエットに向いているとかは言えません。
このGI値”自体”の欠陥を
把握できていない人が多いのです。
曖昧な数字
実際GI値に関しては国によっても
研究機関によっても異なる数字なんでよね。
要するに共通のモノではないということです。
GI値に関して、
浅慮な解釈の“まま“
食材を選んでいる人や
パーソナルトレーナーでこの食材がお薦め
とか言っちゃってる感じです。
そう、言っちゃってる感じ。
そもそもGI値の数字の測定方法に関して
多くの疑問点がかなり多く出ていて
例えば「どれだけ噛むか」や「調理時間・温度」
などでも数値が変化するという意見もあり
それぞれ結果が異なるので曖昧な訳です。
それに例えばジャガイモとかでも
品種によって数値が40近くも違ったりと
「え、あなた品種毎に全部覚えるの?」
ってなりますよね。
だからGI値を利用してのダイエットに関しては懐疑的です。
そして私にとってGI値に関して
存在意義が特によく分からないと思う点が
食べ合わせによって急激にGI値が変わる
という点です。
食べ合わせによって変わるなら
正確な数字分からなくなりますね。
人間そのままの食材をそのままの状態で
その食材単品だけ食べている訳じゃ
ないですもんね。
まさにODAが言っている通りです。
GI値をいちいち頭に入れて食材選択するなんて
まず怠いですし食事がつまらんですよね。
Glycemic index and glycemic load: measurement issues and their effect on diet-disease relationships
B J Venn 1, T J Green Affiliations expand PMID: 17992183 DOI: 10.1038/sj.ejcn.1602942
問題点を理解すべし
例えばどんなに低いGI値の食材を選んだとしても
タンパク質と一緒に摂取すればGI値は簡単に上がります。
なぜか分かりますか?
ロイシンの作用ですね。インスリンが分泌されますので
トータルのGI値はいとも簡単に変わるということです。
逆に脂質や食物繊維を摂取すれば下がるのです。
察しの良い方は気づくかもしれませんが
最近「糖質・脂質の吸収を抑える」という文言が
書かれたアルコール飲料やダイエット飲料見ませんか?
成分表示を見てください、たいてい
「難消化性デキストリン」というものが入っています。
そう、下げるためですね。
あとはGI値の定義として炭水化物50gあたり
ということなので相対値として見なければなのです。
例えばある機関での数値を例にすると
砂糖は65、スイカは76という数値が出ていて
あれ?砂糖のがGI値が低いじゃないか。
じゃあダイエットには砂糖のがいいじゃないかって
思ってしまっても間違いじゃないですよね。
でも早合点。
炭水化物50gあたりの相対値ということなので
砂糖は50g、スイカは可食部位の500gほど
ということになります。
ちなみにこれはGI値の問題点の例として
よく挙げられています。
要するに食べ物として同じ物質量での比較じゃない
ってことです。
問題点として
- 食べ合わせで数値が簡単に変わる
- 相対値での算出
この2点を把握していない人が多すぎる!!!
大概が
「この食材は低GI値だからお薦め」とか
「この食材は高GI値だからバルクアップ向け」とかは
知識としては浅い状態です。
確かにしっかりGI値のことを理解すると
健常者に対しての存在意義がよく分からないですね。
元々は糖尿病患者のための
ガイドラインなので。
GI値に対しての考えを改めよ
GI値の問題点を理解して頂いたところで
考え方として欠点があるわけですから
軽率には利用できないものですよね。
GI値自体が不要、という訳ではありません。
その数値的な解釈のみで取捨選択するというものが
誤りということです。
ダイエット的に考えてやはり腹持ちが良くて
しっかり食物繊維を摂れる食材を優先的選ぶことは
非常に有意義かと思います。
そういう意味では分かりやすい指標かなと。
低GIは正義で高GI値は悪だって考えは
浅慮ということがよく分かりました。
数値的な取捨選択ではなくて
食材の栄養素に着目して取捨選択した方が
楽だし選択肢は広がって良さそうですね。
こういう真っ当な記事を書いちゃうと
他が真似して発信して
質の差別化が図れないやんけ!もったいない。
指導者として知っていて当然な内容なので。
正しい知識を共有するというか
当たり前を共有しているに過ぎなくて
逆に根拠も何もなく上っ面の文面だけ
コピペして指導者面している人の方が
凄いと思いますよ。
ほとんどの記事が「~という研究がある」とか
引用元が明記されいない未完成な文ばかりで
話にならないよって感じです。
そんなんテキトーにその場で作った理論に関して
同じ文末で締めたらそれっぽいんで
みんな騙されちゃいますわ。
KONDOさん絶対友達いませんよね。
正論ばかり怖いです。辛辣すぎます。
でも指導者としては間違っていないです!
業界全体の底上げには必要なストレートさです。
GI値は数年前に日本でダイエットメソッドの1つとして
流行して以降今でも続いている感じですね。
後日、GI値ではなくGL値について記述します。